法律上、月60時間を超える残業時間(割増残業時間)の集計は、
法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超過した時間のみ対象です。
休日労働については、法定休日における労働時間は含まれませんが、
法定外休日における法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える休日労働時間は含まれます。
本システムでも法律に則り、割増残業の対象項目は任意選択できません。
法定外休日労働すべてを割増残業対象としたい場合は、
本記事に記載のいずれかの方法で設定してください。
【方法1】週40時間超過の法定外休日労働を
割増残業対象とする
設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当雇用区分の[編集]を開き、
週の時間外集計カテゴリ にて「週の法定労働時間」を「40時間00分」と設定します。
これにより週40時間を超過した法定外休日労働が「残業」「深夜残業」に計上され、
割増残業の対象項目となります。
例:次のように設定されている場合
- 週の法定労働時間:40時間
- 勤務日種別:月曜日〜金曜日…平日、土曜日…法定外休日、日曜日…法定休日
- 週の締め日:土曜日
金曜日の労働後に週の所定時間が40時間に達した場合、
法定外休日(土曜日)の労働はすべて「法定外休日残業」に計上され、割増残業対象となります。
金曜日の労働後に週の所定時間が40時間未満だった場合、法定外休日(土曜日)の
労働時間は40時間に達するまでは「法定外休日所定」に計上され、割増残業対象と
なりません。40時間を超えた労働時間のみ「法定外休日残業」に計上され、割増残
業対象となります。
【方法2】割増率ごとのカスタムデータ項目を作成する
(1段階割増)
既存項目における集計は変えず、割増率ごとのカスタムデータ項目を別途作成して集計を確認します。
※45時間 / 60時間超過分の割増残業をそれぞれ集計する(2段階割増)場合は、
【方法3】をご参照ください。
・割増残業の賃金計算は、【1時間あたりの賃金 × 割増率】で計算されます。
・下記の計算方法は一例です。不明点などございましたら、サポートセンターへお
問い合わせください。
前提条件
例として、次の場合の設定方法を説明します。
- 平日残業および法定外休日労働の割増率(1.25)を、カスタムデータ項目「残業・法定
外割増【1.25】」で集計確認する - 深夜労働の割増率(+0.25)を、カスタムデータ項目「深夜割増【0.25】」で集計確認す
る - 月60時間を超える残業時間を割増対象とし、その割増率(+0.25)を、カスタムデータ項
目「60時間超【0.25】」で集計確認する - 法定休日労働の割増率(1.35)を、カスタムデータ項目「法定休日割増【1.35】」で集
計確認する
既存項目での集計値
赤枠内の項目を割増残業の対象項目とします。
集計確認したい値
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 残業・法定外割増【1.25】 | (1)26H + (2)3H + (3)31H + (4)11H = 71H |
| 深夜割増【0.25】 | (5)11H |
| 60時間超【0.25】 | 71H - 60H = (4)11H |
| 法定休日割増【1.35】 | (6)4H |
雇用区分設定
「60時間を超える残業時間」を集計するため、設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > [編集] >
基本情報の[詳細]にて、「月のみなし残業時間」を「60時間0分」に設定します。
次の4つのカスタムデータ項目をそれぞれ作成します。
※カスタム表示コードはそれぞれ任意のコードにしてください。
※丸め単位(分)の設定は不要です。
| 項目名 | 計算単位 | 下限値(分) | 追加する項目の選択 |
|---|---|---|---|
|
残業・法定外割増【1.25】 |
時間 |
(不要) |
|
|
深夜割増【0.25】 |
時間 |
(不要) |
|
|
60時間超【0.25】 |
時間 |
「下限値: 0」と設定 |
|
|
法定休日割増【1.35】 |
時間 |
(不要) |
|
カスタムデータ項目の集計結果
月別データ > [通常(カスタム)]タブ
タイムカード > [タイムカードカスタム]タブ
既存項目における集計は変えず、割増率ごとの出力項目を別途作成して集計を確認します。
※60時間超過分の割増残業のみ集計する(1段階割増)場合は、【方法2】をご参照ください。
・割増残業の賃金計算は、【1時間あたりの賃金 × 割増率】で計算されます。
・下記の計算方法は一例です。不明点などございましたら、サポートセンターへお
問い合わせください。
前提条件
例として、次の場合の設定方法を説明します。
- 平日残業および法定外休日労働の割増率(1.25)を、出力項目「残業・法定外割増
【1.25】」で集計確認する - 深夜労働の割増率(+0.25)を、出力項目「深夜割増【0.25】」で集計確認する
- 月45時間を超える残業時間を1段階の割増対象とし、その割増率(+0.05)を、出力項目
「45時間超【0.05】」で集計確認する ※月60時間を超える分も含む - 月60時間を超える残業時間を割増対象とし、その割増率(+0.25)のうち1段階割増率(+0.05)
との差分の割増率(+0.20)を、出力項目「60時間超【0.20】」で集計確認する - 法定休日労働の割増率(1.35)を、出力項目「法定休日割増【1.35】」で集計確認する
既存項目での集計値
赤枠内の項目を割増残業の対象項目とします。
集計確認したい値
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 残業・法定外割増【1.25】 | (1)19H + (2)1H + (3)25H + (4)15H + (5)11H = 71H |
| 深夜割増【0.25】 | (6)11H |
| 45時間超【0.05】 | 71H - 45H = (4)15H + (5)11H = 26H |
| 60時間超【0.20】 | 71H - 60H = (5)11H |
| 法定休日割増【1.35】 | (7)4H |
出力項目の作成
1. 管理画面ホーム > よく使うメニュー > エクスポート / インポート >
[月別データ出力[CSV]]の隣の「出力レイアウト作成」を開きます。
2. [月別データカスタム項目]タブを開き、[+新規作成]をクリックして、
次の5つの出力項目をそれぞれ作成します。
※丸め単位(分)の設定は不要です。
| 項目名 | 計算単位 | 固定値 | 追加する項目の選択 |
|---|---|---|---|
|
残業・法定外 割増【1.25】 |
時間 |
(不要) |
|
|
深夜割増【0.25】 |
時間 |
(不要) |
|
|
45時間超 【0.05】 |
時間 計算結果:マイナス値は出力しないにチェック |
-2700 計算値として使用「する」 |
|
|
60時間超【0.20】 |
時間 計算結果:マイナス値は出力しないにチェック |
-3600 計算値として使用「す る」 |
|
|
法定休日割増【1.35】 |
時間 |
(不要) |
|
出力結果
作成した出力項目を含む出力レイアウトを作成し、CSVデータを出力して、
集計結果が想定通りとなったことを確認します(詳細はこちら)。

